教育
日本語教育の手引き |
日本語家庭学習教材オンラインショップ J Kids Square Poppyより引用
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日本で生まれ、アメリカやカナダなど海外に永住すると決めた人達。そう、あなたです。子供ができてから一番長く悩むのが、子供に日本語を教えるかどうかとい うこと。日本に帰ることはないのだからとか、片親が日本人ではないから無理強いして子供が可哀想とか。いろいろ考えた末に、英語だけに集中しようと決断し ても、日本にいる両親が孫と話が通じなくて淋しいや、せっかくバイリンガル教育ができる有利な環境なのになどという考えが甦り、バイリンガルな子供を育て る夢を捨てきれない、日本人の親は多いのではないでしょうか? |
●子は親を見て育ちます。やる前からあきらめずに、とにかくやるだけやってみませんか?●楽しく無理のない日本語教育は、あなたの工夫次第で実現します。 |
このページでは、バイリンガル教育に成功している様々なご家庭からの意見を基に、いくつかのアイデアをお届けします。 |
心得その1 |
子供が1歳になるまでに、日本語教育をするかしないかを、決心すること。 |
[理由] |
子 供の言語習得の準備は、1歳~2歳の間に整います。これは子供によって大差がありますが、はっきりと会話ができなくても、子供は聞くことによって、多くの 知識や情報を習得しています。ですから、だらだらと中途半端に子供を導くようなことはよくありません。また、2歳までに意思をはっきりと持ち、親の指示に 反発する子供も少なくはありません。言語習得の準備が整う前に、日本語教育の環境に自然となっていることが大事です。 |
心得その2 |
日本語を学んでいる子供との友達作りに心がけること。 |
[理由] |
子 供が親から素直に学べる年齢には限度があります。また、どんな小さな子供でも、他の子供がしていることや話していることに興味を持ち、見聞きしていない様 子を装って、しっかりと覚えてくることがよくあります。特に、2歳前後から、日本語で会話できる友達を持つことは重要となってきます。子供からの影響力 は、親の数十倍だそうです。 |
心得その3 |
日本語の学習を、遊びのように楽しいものと認識すること。 |
[理由] |
ま だ学校にも行っていない子供が、「勉強」と聞くと嫌がるのはどうしてでしょう。例えば、「あいうえお」のビデオを見たり、パズルをしたり、バービーごっこ をしたり、ラジコンカーで遊ぶのも、子供達が知識を吸収したり、知恵を発達させたり、大人のまねっこごっこをやったり、趣味を見出すための、大切な勉強の 一部です。こういった遊びを通して、子供自身の発育や、他人との交わりを経験していくのです。日本語の学習も、遊びの一部として定着させることが大事で す。そのためには、親が日本語学習は勉強であって、遊びではないと切り分けないことが大切です。「子は親が考えた通りに振る舞う」と常に思ってください。 言い換えれば、親が日本語学習を改めて楽しめば、自然と、その楽しい気持ちが子供に伝わるのです。決して、二ヶ国語も学習させてしまって可哀想というよう な気持ちは持たないように。 |
心得その4 |
日本語学習の目的を、子供に説明できるようにしておくこと。 |
[理由] |
早 ければ、3才ぐらいから、子供は様々なことに「なぜ?」という疑問をもちます。これは当然のことで、この時期に、時間をとって、親が分かりやすく物事を説 明すればするほど、子供の親に対する信頼感はより深いものとなり、大きくなっても、親にいろいろな悩みを打ち明けたり、学校で起こったことなどを話してく れたりするようになります。反対に、この時期に子供達に感情的に接すると、親子のコミュニケーションに支障をきたすことになります。物心がついてきて、周 りの子供達が日本語を話していないことに気付くと、どうして自分だけがするのか疑問を持つのは当然です。このときに、自信を持って、その理由を告げること によって、子供の疑問を吹き飛ばし、2ヶ国語を両立することに前向きに進むように導くことができます。決して子供のレールを敷くというように解釈をせず、 子供の合意のもとに一緒に進むと思ってください。疑問を持つことと、嫌がることは異なりますので、決して誤解をしないように。 |
心得その5 |
日本語を話す状況と、英語を話す状況を切り分けておくこと。 |
[理由] |
国 際結婚組でも、日本人家族組でも、これは気をつける必要があります。物心ついた子供が日本語を話したがらないということをよく聞きますが、多くのケースを 観察していると、原因の1つはどうも親にあるようです。2ヶ国語を話すように教育する場合は、いつ英語を話して、いつ日本語を話すのか、それぞれの状況を 明確にする必要があります。ところが、親の「つい...」傾向で、日本語で話せば良い時に英語で話したり、その反対をしたりするものだから、習得のために 聞いている子供の切り分けラインを不明瞭にし、困惑した子供は、片一方の言語習得を放棄するということになるのです。以下の状況で、どの言語を使うか、あ るいは使っているか考えてみてください。 |
心得その6 |
親が教え、子供が教えられる環境を家庭内で持つこと。 |
[理由] |
こ れは、日本語教育のみに限らず、非常に重要なことです。子供が学校に入る年齢になると、英語に接する機会が非常に多くなります。日本語を話すお友達と会う 機会も減り、家庭でしっかりと日本語教育を継続していかないと、すぐに子供は日本語を忘れていき、第二の日本語学習放棄につながるかもしれません。そのた めにも、親子で気持ちよく学習できる量を把握し、喧嘩にならないコツをお互いに習得し、親から教わることに子供が喜ぶ環境作りを完成しておく必要がありま す。幼児、特に3才頃から、習慣づけていくことが大事です。4歳や5歳からでも構いませんが、その年齢の子供達としばらく机に向き合うようにすることは、 少しの(?)努力が必要かもしれません。学習量も詰め込めば良いというものでもありません。くれぐれも、親が楽しめる量に留めるように。何事も早期に、そ して将来を見据えて、無理のない養育を心がけてください。すべて人任せは、親が子供を掌握できない事態を招きます。日本語学校や補習校にいくことになって も、家庭で学習する作業は減るわけではないので、家庭で学習できる準備が必要です。 |
心得その7 |
短時間で繰り返す学習を心がけること。 |